2021年 09月 03日
歴史的美と現代の技術を駆使し華麗に蘇ったニューサマリテーヌ |
大変ご無沙汰致しております。
ワクチンが開発されても、まだまだコロナと共に生きなくてはいけない世界は続いておりますが、その後、皆様お元気でいらっしゃいますか?
このデパートは、ボン・マルシェ(1852年)、BHV(1856年)、プランタン(1865年)に次いで1869年に創立された歴史あるデパートです。
(ちなみに、パリの4大デパートで一番の集客率を誇るギャラリー・ラファイエットは1893年創立)
かつてのサマリテーヌは、他のデパートと違って、大ブランドのテナントはなかった為、観光客で賑わう事もないデパートでしたが、ソファカバーやカーテンを替えたい時には、ここに来れば素材も質もセンスもいい生地が豊富にあり、また、一番上の階には、油絵や水彩画コラージュなど、フランスの芸術家達の作品を気軽に見て買えるコーナーもあったデパートでした。
そんな庶民的なイメージのデパートでしたが、2001年にLVMHグループ傘下になり、16年の工事を経て、ラグジュアリーなデパートに生まれ変わりました。
このニューサマリテーヌは、ルイ・ヴィトンはじめ約600もの厳選されたブランドを取り扱っており、ヨーロッパ最大のビューティーフロアという地下のフロアにあったサマリテーヌ独占販売としてパリ初お目見えのSKⅡも、その一つでしょう。
そして、他のデパート同様、ロゴ入りのトートバッグなどのオリジナルグッズや小物雑貨が並ぶコンセプトショップもありましたが、
この建物の素晴らしさは、躍動的な波打つ何百枚ものガラスで作られたという斬新なデザインのファサードというだけでなく、今の時代に沿ったエコロジーな試みとして自然光による十分な採光だけでなく、防暑防寒や防火迄配慮された建物になっているんだそう。
又、セーヌ川に面した1928年建設のアール・デコの建物は、ラグジュアリーな5つ星ホテル「シュヴァルブラン」として9月にオープンする予定になっていますし、それ以外はオフイス、市営住宅、託児所になるので、工事はまだまだ続いています。
でも、そんな暗い空気を一掃してくれたのが、このリニューアルしたサマリテーヌのオープンでした。
現在サマリテーヌの周りにもどんどん新しいショップができ、街歩きしている人達の顔にも笑顔が戻ってきたような気がします。
勿論、コロナ前の様に観光客で溢れていたパリにはなっていませんが、久しぶりに人々で賑わうパリの街を見た気がします。
街が活気づくって、なんて素敵なことなんでしょう!
そんな事を、あらためて思った日でした。
きっと、2024年パリオリンピックまでに、パリは、もっと変わっていくでしょう。
これからが、楽しみです。
こちらのインスタでは、サマリテーヌの様子やパリの街の色々をアップしています。
ワクチンが開発されても、まだまだコロナと共に生きなくてはいけない世界は続いておりますが、その後、皆様お元気でいらっしゃいますか?
久しぶりにアップする記事は、2005年に現在の建築法に沿った物にする為に閉店し、一時裁判所からの通達によって工事が中断した事もありましたが、6月23日に16年
ぶりに、リニューアルオープンしたデパートSamaritaine(サマリテーヌ)について
です。
1910年に落成した美しいアールヌーヴォー模様の外壁も、長い年月の間にすっかり
老朽化していましたが、1枚づつ丁寧に剥がしたものを産地に運んで修復するという気の遠くなるような往復作業が繰り返された結果、再びこのような美しい姿に…
(ちなみに、パリの4大デパートで一番の集客率を誇るギャラリー・ラファイエットは1893年創立)
かつてのサマリテーヌは、他のデパートと違って、大ブランドのテナントはなかった為、観光客で賑わう事もないデパートでしたが、ソファカバーやカーテンを替えたい時には、ここに来れば素材も質もセンスもいい生地が豊富にあり、また、一番上の階には、油絵や水彩画コラージュなど、フランスの芸術家達の作品を気軽に見て買えるコーナーもあったデパートでした。
そんな庶民的なイメージのデパートでしたが、2001年にLVMHグループ傘下になり、16年の工事を経て、ラグジュアリーなデパートに生まれ変わりました。
リニューアルオープンしたサマリテーヌは、かつての8万平米を2万平米に縮小した
そうですが、少しも小さくなったと感じないのは、建設当時の淡いブルーグレーに
塗られた美しいアールヌーヴォーの螺旋階段に囲まれた大きな吹き抜けと、創設時のオリジナル構造にこだわって作られた空が見えるガラス天井が、広がりを感じさせてくれるのかもしれません。
そして、そのガラス天井を通して、柔らかな陽射しが注がれる美しい模様の描かれたフレスコ画の壁に囲まれた空間は、一見の価値ありです。
そして、他のデパート同様、ロゴ入りのトートバッグなどのオリジナルグッズや小物雑貨が並ぶコンセプトショップもありましたが、
他のデパートより多いのが、館内の12箇所に設置されたレストランやカフェなどの
イートインコーナー。
売り場近くにあり、便利と言えば便利ですが、吹き抜けの回廊脇に設置されたカフェコーナーは、ちょっと落ち着かない気もしますけどね。更に、今回のリニューアルオープンで話題になったのが、日本の設計事務所SANAAによって設計され改築されたリヴォリ館です。
リヴォリ通りで面しており、ここでは現代の若者に人気のストリートファッションやアウトドア系のブランドを取り扱っています。
ここ何年、パリはテロの脅威が治まったと思ったら、長期化するイエローベストの
デモや交通ストが続き、その事によって破壊行為によるダメージや売り上げダウンによる経済的ダメージを受けたブティックやレストランやカフェの厳しい状況を、更に加速化させたのが、コロナでした。
老舗のショップの破産ニュースが流れ、パリに行く度、閉店または貸店舗の張り紙を見つけ、そのあまりの多さに悲しい気持ちになりました。でも、そんな暗い空気を一掃してくれたのが、このリニューアルしたサマリテーヌのオープンでした。
現在サマリテーヌの周りにもどんどん新しいショップができ、街歩きしている人達の顔にも笑顔が戻ってきたような気がします。
勿論、コロナ前の様に観光客で溢れていたパリにはなっていませんが、久しぶりに人々で賑わうパリの街を見た気がします。
街が活気づくって、なんて素敵なことなんでしょう!
そんな事を、あらためて思った日でした。
きっと、2024年パリオリンピックまでに、パリは、もっと変わっていくでしょう。
これからが、楽しみです。
こちらのインスタでは、サマリテーヌの様子やパリの街の色々をアップしています。
又、もう一つのブログかるぺでぃえむのインスタでも、色々とアップしていますので
どうぞよろしくお願い致します。
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by kanappelle
| 2021-09-03 11:55
| デパート